「雪路くん一つ聞いていいかな?」




「なに?」




「雪路くんって友達とかいたことないの?」




「っ…いるには、いるけど」




「…?」




「…」




「え?」




「だか…ら…」




全然、聞こえないんですけど…。

これ、ツッコンであげたほうのがいいのかな?




「あの、雪路くん?」




「……あ、」




「大丈夫?」




「大丈夫じゃないっ」







今さら、思ったけどやっぱり雪路くんは噂とは違う。

私から見たら、只のツンデレに見える。



私は苦笑いしながら雪路くんのそばによって肩に手をおいて。




「雪路くん、いいよ。友達になろう」




「え、本当に?」




「うん、よろしく雪路くん」




「……っ」





雪路くんは、突然下を向いてしまった。




「え!?どしたの!?」




「……やばっ嬉しい」







きゅん



不覚にもときめいてしまった。


こんな、かわいい顔をしてヘラリと笑い…


照れた顔がやばい…



つい、私は雪路くんを抱き締める。


私はかわいい物に目がないかも。


これは、ヤバい。




「ちょ!?…」




「雪路くんはかわいいな~」





むぎゅむぎゅと抱き締める。

ちょうど、頭が私の胸におさまる。




「…あのさ」




「ん?」




「胸で苦しい」




「………………………あ」






「ごめん!」




つい、考え無しに抱きついてしまうとは、実砂以来だ。


実砂並みにかわいいしどうしたらいいか分からなかったぜ。←カキカキφ(..)...



「別に慣れてるから平気だけど…同い年にされたのは初めて」




「ほえー本当に生徒には手を出してないんだ?」




「…うん。生徒とかあり得ない。金とか持ってないし」




かね?




「金ってお金のこと?」




「うん」




何で、かね?っと思ったけど前に公園で理由を聞かないでみたいなことを言われたからなあ。

聞かないでおこうかな…




「そっか、」




「…うん」