「雪路遅刻とか厳禁だぞー」
「…すんません」
「よーし許してやる。それとな雪路、修学旅行の班を決めてた所なんだが」
「適当に決めて…それと、今年も修学旅行行かないからオレ」
「……そうか。」
「……」
昨日の性格といい全然、違うな。
女たらしって有名だけど…噂は、歳上限定の女たらしと聞く。
確かに生徒には手を出している噂は聞かないな。
*****昼休み
やったあ…やっと四時間目の授業終わったよ。
授業は酷だよ酷。
50分授業とか理解できないし余計に頭が痛くなってくるな。
よし、お昼食べて脳を活性かさせなきゃ。
「み、」
「土橋さん?」
「え?」
「オレ、雪路」
「……─ああ、どうしたの?昨日のこと?」
「ああ昨日のことで…それとここじゃアレだから…屋上とかいい?」
「あー…えっとみ、」
「乃夏ーあたし山田とお昼食べるからぁ!」
「え!?」
山田って。
さっきから、実砂って呼ぼうと…妨げられるし。
そして、屋上にやってきた私達だが──…。
「「……」」
何の為に屋上に来たの?
「…雪路くんあの話するんだよね?」
「…ん…する、けど」
「する、けど?」
「ごめん。ちょっと…たんま」
すごっ。昨日と同じで汗がまたすごい出てる。
ハンカチを取り出して雪路くんに手渡す。
「え?」
「汗。昨日と同じですごいね」
「あ、ホントだ」
掌で汗を掬う雪路くんは頬を赤に染めて…。
噂通りで美少年が汗をかいて頬を赤に染めて見てみると違う意味で私まで汗がっ。
雪路くんはハンカチをまた受け取り汗をふいていく。
「また、ハンカチ」
「あっそういえば、貸したね」
「うん」
私たちは見つめあった後に何でか、可笑しくなって笑いあってしまう。
雪路くんって女の子にモテるの分かる気がするかも…。
笑顔可愛いし。
あんまり気にしないで見てたけど…女の子みたいな顔をしている。
可愛いのほうがあってるのかな?
「すごい、笑ったね」
「確かに」
何か、噂と違うかな?
前もそうだったけど。普通の人っぽいし。
噂作った人、雪路くんに失礼じゃない?
「てか、話がそれたね」
「…ああ、あのさ」
「?」
「俺と友達になってくれない?」
「え?」
友達になって?

