昨日は大変な1日だったな。


もう、こんなことなければ助かるんだけど…。


神様、どうかもうあの様な体験はしませんように。




「おはよう~」




「あっ実砂おはよう」




「どしたの?手とか組んじゃって」




「ん?神様に願いことを祈ってたんだよ。」




「神様に願いこと?」




「そう!願いこと」




「朝から何馬鹿なことしてるの~。」




相変わらずの毒舌だな。







すると、何分か実砂と話した後にチャイムがなった。

はあ、もうチャイムがなるとか早すぎる。
休み時間30分間にしてほしい。




「おーみんなおはっ」




相変わらず今野先生元気だな。私には無いものを持ってて羨ましい。




「えーみんなもう少しで修学旅行ってこと覚えてるよな?」




「「覚えてまーす」」




「よし、これから、班を決めるぞ」




修学旅行?
班決め?




「じゃあ、各自散らばって適当に班決めろや。5人までだぞー」




「「はーい!」」








てか、5人って無理だろ。
私は絶対に組むとしたら、実砂と山田くんくらいだしなぁ。


※山田くん
乃夏の唯一の男友達


一応、実砂のところに行って決めなきゃ。
女子2人男子3人でいいんだよね?

今野先生が好きにしていいって言ってたから女子5人でもいいのかな?


あー!ちゃんと説明しろ馬鹿担任めっ!



一心不乱に頭を悩ます私は回りから見たら馬鹿に写るに決まっている。





「土橋、頭なんか振って大丈夫か?」




「実砂?」




「いや、山田だけど」




「ああ、山田くんか」




「え?何か冷たい!」




「…」




「え?え?無視なの!?」




五月蝿い…山田くんってこんなに五月蝿かったっけ?

確か、内気でネガティブ志向の山田くんがこんなに騒ぐ人じゃないのに。


これは、何かあったな。


まっ興味ないけど…どうせ失恋でもしてテンション上げていかなきゃやっていけないタイブだし。






「実砂メンバー決まった?」




「まだだよん」




「そっか、実砂と私と山田くんは決定で」




「あれ?いつ俺はこのメンバーに入った?」




「今、決まった」




「えー!?」





すると、みんながワイワイ騒いでる途中から教室の扉がガラッと開いた。

一部の人は扉の方に目線がいったが他はメンバーを決めるのに必死。


遅刻?誰だろう?と思い。私も扉に目線を向けると昨日、話した雪路くんだった。