夢を見ることはしょっちゅうあった。 友達からは変な夢だねとよく言われる。 高橋ヒヨリは高校3年生。 どこにでもいる平凡な女の子だと思う。 今日もいつものように学校から帰る。 「ただいま~」 小さく反響した声に返事はない。 私の家には誰もいない。 リビングに入り、机の上を見る。 「はあ、今日もか…」 制服を脱ぐより先にソファーに転がった。