黄色のチューリップ



結局いつも通りの普通の服


「これでいっか」


「優羽~?時間大丈夫なの~?」

お母さんが階段の下から聞く



「あ~っ!今から行く!」


あたしは小走りで集合場所の駅へ向かった


「あ、優羽遅い~!」


「千田びりー!なんかおごれ~!」


「あははははっごめんね~っ。でもおごんねーよ!」

笑ってごまかしながら合流


「やーっぱり優羽遅刻した」



「千波~。あたし千波も遅刻するかと思ってた!」


「なにそれ、あたし遅刻魔みたいじゃん」


「遅刻魔じゃん」


「うっわーうっざ!てかてか!川島の私服やばいよ!」


千波にそう言われて啓太を探した


「あっ!やばい!」


あたしは思わず声に出してしまった


「なっ声でけーよ!」


「ご、ごめん…つい…」