結局1分ほどしてから 着る、と呟いた芦田。
そんなに俺のこと嫌いかよ。


「とりあえず着ろって。家まで送ってやるから。」

「いらん。」

「はあ?お前傘持ってないだろ?」

「迎え呼ぶから。」


これだけ拒否られるのも困ったもんだな。俺も嫌いだけど、仕方なく入れてやろうとしたのに。まあ、ここまで言われたら引く以外にないし。


「風邪引くんじゃねーぞ。」


そう言ってまた家までの道を歩いた。
お節介野郎、と聞こえたけど無視ムシ。