わたしの最期の5年間は、
毎日が、輝いていて
毎日が、愛おしくて
「いま、生きている」ってことに
「しあわせ」を毎日感じた。
でもそれは、時にわたしたちを苦しめた。
お見舞いに来てくれた友達が帰ってしまうのが寂しくて、怖い。
これで会うのが最後になるのかなって思うと帰り際に友達の腕を掴んで引き止めてしまう。
眠るのが怖い。
朝、目を覚ますことができなかったらって思うとなかなか眠りにつけない。
楽しいことや嬉しいことがあればあるほど一日の終わりは恐怖になる。
「しあわせ」の隣には、
「恐怖心」
わたしの隣には、
彼がいる。