ーなんだよ、それ…ー


終業式が終わり、春休みに入った
これからは光たちも三年になり受験などが始まる
だからもう毎日が勉強に追われる日々になる
光も勉強をするために参考書を買いに
街にでていた

「はぁ…人が多いな、なかなか前に
進めねぇ」

人混みの中を歩いていて疲れた光は
近くの喫茶店で休むことにしました
光がお茶を飲みながら、参考書を読んでいると隣の席のカップルに気づいた

(ラブラブだねぇー、…んっ)

そんな事を思っていると光は彼氏のほうに見憶えがあることに気づいた

(あれ…あの彼氏って川崎…)

光は男が川崎だと気づいた

(なんだ、じゃあただの友達かっ…)

突然光の言葉が止まる
とんでもない光景を見てしまったからだ
その光景とは川崎が一緒にいる女の子と
キスをしている光景だった

(なんだよ、それ…どういうことだよ)

光は知っていた、いつも亜紀が川崎の隣にいる時、凄く楽しそうにしているのを…

光が川崎を見ていると川崎が、光に気づいた

(…っ!やべぇー)

光は急いで目線をはずした

「そろそろ出ようか、あっ、その前に
俺トイレ行ってくるから先に外に出て
て」

川崎は先に彼女を外に出させる
彼女が店をでるのを確認すると川崎が

「なに?何かよう」

と川崎が言ってきた

「お前、さっきの女と付き合ってるのか」

光は聞いた

「あぁー、まぁそんな感じだ」

川崎が答えた

「でも、お前亜紀…いや今井と付き合ってるんじゃないのか?」

光は確かめたかった

「今井?あー付き合ってるよ」

川崎は軽く笑ながら答えた

「二人ともお遊びか?」

光は苛立っていた

「あー、そうだな。他にもまだ付き合っ
てる奴はいるし」

軽く川崎が言うと今度は川崎の方から
光に聞いてきた

「お前、モテるんだからお前も俺みたい
に遊べよ、楽しいぜ」

川崎は笑って聞いてきた

「俺はそういう遊びはしないから」

そう言いながら光は席を立ち店をでた

「いい顔してんのにもったいねー」

その後、川崎も店を出た


店を出て家に帰る途中、光はずっと悩んでいた

もし、亜紀が川崎と他の彼女と歩いてる
姿を見たらどうなってしまうのだろうと
もし、亜紀が見てしまったら川崎はどうするのだろうと…




ーこれから嫌な予感がするー