そんな日に転機が起こった。




彼は私のご飯を食べないが、作らないのは彼に失礼なので、一応作っている。だから、今日は彼のご飯を作るための食材を買いに街へ出た。



あの日街に出ていなければ、
あの日あんな場面を見なければ…


反対側の歩道にふと目を向けてみた、
その時、息ができなくなった ̄ ̄ ̄ ̄



綺麗な女性と私には向けたことのないような笑顔で話しながら仲良く歩いていた。
反対側の歩道とはいえ彼らの歩く姿は絵になっていて歩行者の視線はそちらを必ず捉えていた。

私はその場から思いっきり駆け出し、
家に戻った。そして、決めた…


「蓮に聞く。あの女性は誰なのか。」

という事を…