あの場所で。



海人はかなりの女嫌いで、私を後ろに乗せることを嫌がっている。


...それなら行く必要ないと思うんだけど。


「ほら、嫌がってるみたいだし。

そこまでして行く必要なくない?」


「あ?」


「なによ」


思ったことを口にしただけなんだけど。


「まぁ、愛結ちゃん今日は海人の後ろに乗っていってね。

海人、今日だけだから我慢して」


「ちっ...わかったよ」


え、いいの?


「嫌じゃないの...?」


恐る恐る海人に聞いてみると


「...今日だけ」


ボソッと言う彼に驚く顔をする私。