あの場所で。


「ハァ……ハァ……」



今日は楓に迷惑かけてばっかりだな……。



「おい、愛結!」



「……え?」



後ろから声がして、振り返ってみれば。



「楓……なんでついてきたの……」



「水着のまま1人で歩かせるわけには行かねーだろ」



───ああ、もう。



「ご、めん……っ」



「お前今日様子おかしい。

俺と会うまでに何があった」



「たいしたことじゃ、ないの。

あとでまた話すから……」



そう言うと楓は「絶対な」と言って。



「ほらジュース、買うんだろ?」



「あ……いや……」



楓から逃げようとして嘘ついたのに、これじゃあ意味がないじゃないか。



「え、いいのかよ」



「あー……うんうん!いらない!うん!

ほら、戻ろ!」



馬鹿みたいに手を振り回しながらそう言ってから、楓の手を掴んでみんなのいる所へ戻った。