……忘れてた。
一緒にいすぎて、彼らが美形ってことを忘れていた。
あの騒がしい女子達の中心にいる彼ら。
「あ!愛結ー!」
……やめて、大和。
知らないふりをしようと視線をずらすが、女子達を追っ払いながらずかずかと近づいてくる大和のせいで私は今かなり睨まれている。
はぁ、とため息をついたあとちらっと海人に目を向ける。
……ああ、もう。
「愛結ー!ってちょっと!無視すんなって!」
大和を無視しながら女子共の集団に入り込むと、海人の腕を掴んでそのまま集団から抜け出した。
「ちょっと……!あんたなんなのよ!」
あの中で一番ケバそうな女子が私の前で仁王立ちをしながら言う。
「めんどくさ……」と呟いてから海人に目をやると、続けて。
「何者でもいいでしょ?海人が嫌がってるから離しただけ。
近づきたいならそのケバい化粧と香水全部落としてきなよ、クソ女」
おっと、最後にブラックがでてしまった。
