「じゃあ、あたしもう行くから」 私に背を向けて歩き出したかと思えば、またこっちを振り向いて。 「ねぇ、この前のさ ────根性焼き、どう?」 無意識に体が震えてくる。 「え、あ……あの……」 「あたしのアンタへの恨みはこんなんじゃないのよ。 ────覚えときなさい」 怒り、憎しみ、それらが混ざった目で睨んでくるアイツが、どうしようもなく怖くて。 ────ヴーヴーヴー ポケットの中で鳴るスマホの音に気づかずにただ唖然としていた。