あの場所で。




────次の週。



「日焼け止め……と水着……よし!準備オッケー!」



家で海に行く準備をし終わって、楓からの連絡を待つ。



そんなわくわくしている中。



「ねぇ、アンタ」



煙草を吸いながら母親が話しかけてくる。



「なに?」



暴力をふられるんじゃないか、と。一瞬焦ったが今日は違うみたいだ。



「しばらくこの家でてってくんない?」



「……え?」



突然のことで唖然とする。



「しばらくこの家でてってって言ったの、わからない?

逃げろって意味じゃないわよ。

あたし浅田組で忙しいからあたしもしばらくこの家出んの」



「……」



「てかもうこの家売ることにしたから、あたしから連絡入れるまで帰ってこないで」



「わ、かった……」