あの場所で。


元から少ない電話帳の中から、柊也の連絡先を探すのは簡単で。すぐに見つけると、通話ボタンを押した。



「……あ、もしもし?柊也?」



『愛結ちゃん?どうした?』



「あのね、今日は学校行くから、」



『うん、わかった。じゃあ海人達にも伝えとくね』



……まだ言い終わってなかったんだけど。



「ありがと、」



じゃあ、と電話を切ろうとした瞬間。



『あ、そうだ。ちょっとだけ遅めにきてね』



なんで?と思ったけど「わかった」と返事をして、電話を切った。



「あ、楓。いつからいたの」



ふ、と。後ろを向けば制服姿の楓がいた。っていってもかなり着崩してるけど。



「いや、今きたとこ。柊也なんて?」



「今日はちょっと遅めにこい、って」



「あー、わかった。8時に家出るぞ」



それにうん、と返事をして。8時になるのを楓の隣で待った。