『あんたさえ...っ...あんたさえいなければっ....!』



一人浜辺をポツンと歩きながら

この言葉がリピートされる。


生まれてからずっと言われ続けた言葉。


最初はすごく傷ついたけど、今はそうでもない。


慣れた、と言ってもいいかもしれない。


私の目からは光、なんてものはとっくに消えていた。


だからこそ...


「....バカバカしい」


言いかけた言葉を飲み込んで、ある場所へと足を進めた。