.

『ん…っ』

目を開けると私は自分のベッドに寝ていた。

泣きじゃくったあと私は寝てしまったんだ。

子供のようだと今更ながら恥ずかしくなる。

ガチャ

悶々と恥ずかしさに堪え偲んでいると
ノックもなしに戸が開いた。

「はよ」

『お、おはよ』

藜が何事もなかったかのように挨拶をしてたので胸がチクっと痛んだ。

分かってる。
分かってるよ。

藜が何とも思ってないってことぐらい!

彼女がいるってこともわかってる!

でもっ
でもっ!

……好きだよぉ!