うぅー。

どんどん腹が立ってきた!

そう思ったと同時に私は家を飛び出して藜を追いかけていた。

マンションを出たところで藜を見つけたので思い切り飛びついた。

「っ!
凛!?」

『藜!』

藜がびっくりしたように私の名前を呼んだけど無視して続ける。

『好き!』

「っ!」

いきなり告白されるとは思わなかったのか、藜が動揺してるのが腕から伝わってきた。

『私、藜が好き!
なんで告白もさせてくれないの!?
フッてくれないと諦めが…っ!?』

「俺も」

『えっ?』

「俺もすき」

『え、でもさっき…』

「さっきは、いきなりのことで動揺してた。
ごめん。」