ピピピピピ…。
ピピピピピ…。
「…う~…」
朝。というか、早朝。
帰宅部のあたしだけど、絶対に朝練ある人より早起きだ。
あたしは携帯に手を伸ばす。
アラームを止めて、もぞもぞと起き上がる。
「…眠い」
カーテンを開けて、朝日を浴びながら呟く。
まだボーっとしている頭で、身支度を整える。
顔を洗って、歯を磨いて。
髪をといて、ゆるく巻いて。
女の子って大変だ。
朝ごはんはゼリーを食べる。
食べ終わったら、次は着替えて。
その頃、親が起きてくる。
身支度がすんで、やっとゆっくりできる。
テレビでも見ながら、ちょっとウトウト…。
「そろそろ、学校行く時間よ」
「はーい」
お母さんの声に適当に返事をして、家を出る。
「行ってきまーす」
「いってらっしゃい」
あたしは玄関の扉を開けた。