「うん、ありがと。」 「んで、どの漢字が分かんない?」 二人で教室に戻ってきた。 「えっと、この漢字。」 「ペン貸して。」 「はい。」 あたしは、シャーペンを手渡す。 一条くんはさらさらと書いていく。 字、綺麗だなぁ。 「これは、こうやって書く。」