「恥ずかしながら、全く漢字が分からなくて…。 だから、日誌手伝ってくれないかな? それで許すから…。」 「そんなことでいいの?」 「うん。」 「いや、でも…。」 「あたしがいいって言ってるからいいの。」 「じゃあ、手伝うよ。」 「うん、お願い。」 「あ、名前…。」 「八雲汐梨。」 「八雲って珍しい名字だね。もう覚えた。」