やがて、唇が離される。


「これで我慢する。」


「…微妙に我慢できてないじゃん。」


「え、何?もっとしてほしいって?」


「そんなこと言ってない。

ほら、チョコレート。」


あたしは、急いで鞄からチョコを取りだし、悠に差し出す。


「あ、話しそらした。

まぁ、いいや。
ありがと、汐梨。」


「どういたしまして。」