「でも…。」 「ねぇ、知ってる?」 あたしは書くのをやめて、一条くんをみる。 「ん?」 「人生って言うのは一度しかなくて、 その一度の人生を、なるべく後悔のないように生きたいから、みんな頑張るの。 でも、周りに流されてばっかりの人もいる。 だめだってわかってても、流されちゃう人もいる。」 「うん。」 「だから、流されないためにも、 いろんなこと、自分でちゃんときめないといけないの。」