「ゆーうーすーけぇ〜!!!」
祐介の彼女っぽい人が向こうで叫んでる。
「わり。じゃ帰ろっか」
「うん♡
ねぇ、あの人なに??」
「あぁ、告られた。」
え???
まって、私、告ったけど告ってはないよ?
どちらかというとお礼言っただなんだけど…
「えーなにそれーー
私がいるのに告るとかありえな〜い」
祐介の彼女はあからさまに不機嫌になる。
キッと私のことを睨みつけると
「もう2度と祐介に近寄らないで。」
そう言い残して祐介と2人で帰っていった。
…わたし悪者ですか???
…とりあえず私も帰ろう。
そして。
すごくなんだか悔しい。
さあやの言う通り、お礼言いにいくのやめとけばよかったかも。
まさかこんな気持ちになるとは
思わなかった。
予定だと、
すきだった!ありがとう!さようなら!
はい、スッキリ!!!
で終わるはずだったんだけど…
変なことになっちゃったな。
めんどくさいから噂とかたたなければいいんだけど。
そう願いながらわたしは家まで歩いた。
明日の朝、どうなってるかなんて
この時は全く考えていなかったんだ。

