嫌い、大嫌い、、大好き。





「おぉー!!よかったじゃん!!



だれだれー??」





由奈は祝福してくれる。





少し胸が痛いけど…



しょうがないよね。





「実は…


由奈の隣の席の人なの。」




「え……


もしかして、田部?」




わざとなのかは知らないけど、由奈は
通路を挟んで隣の田部の名前を出してきた。




「ううん、その逆。」




「…結城?」




「うん…

うち、結城のこと、気になってるの。」




「そっか…そっか!!!


うんうん!お似合いだと思うよ!!」




「…ありがと!

でさ、由奈、さ、結城のこと、
好きだったりする…?」




あーあ。



うち、ほんとひどい女だなぁ。




「ううん!!ありえないよ!
あんなやつ、うち嫌いだもん!」




ほらね。




由奈は、こーゆーとき、
絶対、応援してくれるんだ。




全部、全部、わかってて、
うちはわざとゆったんだもん。




「…由奈が結城のこと好きだったら
どうしようかと思ってた。



ほんとよかったぁ……」




「大丈夫だよー!!

うち、全力で咲綾のこと、
応援するね!」



「うん!ありがとう!
由奈、ほんと大好き!!!」



うちはめっちゃ笑顔で由奈にそういう。




すると、




「うちも咲綾のこと、大好きだよ!!
これから先もずーーーっとね!」



由奈はそう言ってくれる。




あー。




ほんと、胸が痛い。



やっぱりこのこと、
言わなければよかったかな。





由奈の気持ちが固まってからのほうが
よかったかな。




由奈。




うちが由奈が結城のこと好きになるのを防ぐためにこのこと言ったってことを
知ったらどうしますか?





あなたはうちのことを嫌いに
なりますか?



…嫌いになるよね。




でも、いつか、許してください。




由奈はさ、モテるから。


だから、1人ぐらいわけてよ。




うん。









こめんね。ありがとう。