「待たせてごめんよ〜」
「やっときた〜!
由奈さ、委員会、どーなった!?!?」
「もちろん!!緑化委員なれたよー!
千佳はー?」
「もちろん!!緑化とか人気ないから
よゆーだった!笑」
「おー!!!よかったぁ♡
がんばろーね!」
「うんうんっ!!!
……で、由奈のクラスって男子
だれなのー?」
………そこ、聞いちゃいますか。
さっきまでは千佳と2人で興奮してた顔が
どんどん曇ってく。
「っ!あははははっ」
さっきまでは黙ってた咲綾が笑いだした。
…うちがなんでこんなに一瞬で凹んだのか
知ってるからね。
「ちょっ!咲綾、そんなに
笑わなくてもいーじゃん!!」
「や、だって、ねぇ〜?」
そう言いながらもまだ笑いをこらえてる。
こらえてるだけ、まだましだと思うけど。
「千佳さ、ずっと前にゆってた
由奈の嫌いな人覚えてる?」
咲綾が千佳に聞いた。
このノリはたぶんうちが凹んでる理由を
ゆってくれるっぽい。
それはちょっとありがたいかも。
「ん〜………
ちょっと待ってて、記憶辿るから………
あ、わかった!!イケメンくんの片割れ
だっけ?」
「そうそう。結城くんのこと。
由奈さ、委員会、その結城くんと一緒に
なっちゃったの。」
「あ〜それで、こんなに一瞬で凹んだって
ことね!!」
納得。
って顔して千佳は聞いてるけど……
「そんな軽い問題じゃ
ないんですけど…?」
うちにとっては大問題。
だってまず関わりたくなかったし。
今も関わる気はないけどね。
でも、さ、
委員会が一緒ってことは、
嫌でも関わることになっちゃう…よね?
あーもう、ほんと最悪だ。

