いよいよ、決戦のとき。



「じゃあ、緑化委員、やりたい人ー?」



先に決まった学級委員がクラスの人たちに声をかける。




「はいっ!!」



うちは手をあげた。



うちだけかな…?



うちだけだといいなぁ……




「じゃあ、2人で話し合って決めて〜」




うちの願いは虚しく散った。


誰だろう?

って思って、後ろを向いたら、うちの
真後ろに座ってた子だった。




「どーしよっか〜?」



そう聞かれてうちは、



「他のクラスの子と約束してるのっ!

だから、お願い!!!

譲ってくれない??」




我ながら卑怯かな?って思ったけど、
委員になるためにはしょうがない!!!



てことで、頼み込んだの。



そしたら、




「ん〜
じゃあ、いいよ。」




「えっ、ほんとにいいの!?」




「うん、うち、別に友達と約束とか
してるわけじゃないから大丈夫だよ〜」



後ろの席の子はめっちゃ優しくて、

譲ってもらえました。





「ありがとうっ!!
ほんとにありがと!」



うちは、その子にお礼を言って、

前に名前を書きにいった。



すると、緑化委員の男子が
まだ決まっていないことに気づいた。