ピピッ、ピピッ…

静かめなアラームが響く綺麗に整頓された部屋。必要なものしかない部屋。

ピピッ、ピピッ…

「…………………………………………朝」

酷く低血圧なため朝には弱い。

「かいちゃぁぁぁぁん!!!おはよぉぉ!!さむいよ!あけてあけて!」
「海ー、起きとるかのぉー」

柚木海の眉間にシワが寄る。
渋々声のするカーテンに近寄り確認する、

べったり張り付く二人をため息と共に見つめると窓を開けた。

「おっはよーっ!さむーい!」

「わしもさっむーい」

いきよい良く飛びつく二人に、正しくは黒髪長髪の男にのみ張り手を食らわせ金髪の男は頭を撫でていた。