望「母さん?…母さん!?」

いない。部屋を見渡したがいない。
ほかの部屋にも…何処にも…

望「なんで…なんで、母さんが……?」

あれ……母さんって…誰だっけ…?
そもそも、母さんなんていたっけ?
あれ?思い出せない…あれ??

祐希「あーぁ、次は君の母親だったか。」

その声に俺は反応する。
でも、俺には母さんなんていないはず…?

祐希「そーだよな…覚えてないよな…」

頭が痛い。またか……
何故だ…祐希の話を拒んでいるのは…
聞かなくちゃ……こいつの…話を。