ずっとキミと

「ほのかぁぁぁ!」
私の名前を呼びながら、私に抱きつく、かわいい、可愛い心友。

「よしよし、どうしたの?あゆ?」
「遅いよー。心配したんだからねっ?」

可愛いな、まったく…

「ゆきが、遅いんだもん。」
「あっ!そういえば、ほのかも、ゆきくんも、あゆも、一緒のクラスだよっ!」

ゆきも一緒のクラス…
私は、ゆきのことがずっとまえから好き。
だから、一緒のクラスなのは嬉しいけど…

私はゆきがいる方へ目を移す…
女の子に囲まれているゆき…
ゆきは、カッコいいから、すっごくモテる。
運動神経抜群だし、成績いいし…

それに比べて私は…

「ほのか?」
あゆに呼ばれてはっとする私。

「顔色悪いよ? 大丈夫? ゆきくん呼ぶ?」

「いい。大丈夫。早く体育館いこ?」
今日は、入学式だけ。
おわったら、すぐにかえれる。
あとちょっと…

あゆとはなしながら体育館へ向かう。
全然話しが入ってこない…
気持ち悪い…

体育館へ着いた直後、めまいが私を、襲った。

足の力が抜けていく…

そのとき、誰かが私を支えた。