ずっとキミと

「ゆきくんは、知ってるの?」

私は、頷いた。

あゆは、もう切らないでとは、言わなかった。

そのかわりに、こう言った

「辛いなら、つらいってゆって?
あゆだって、ほのかの力になりたいも ん…」

私は笑顔で頷いた。

帰りはゆきに迎えてもらった。
まだ、ちょっと辛いからね…

家に着くとゆきが、言った

「見せて。」

私は、約束したことを思い出した…

約束したしね…

しょうがなく、無言で腕を捲り、見せた

ゆきは、しばらく見つめていた。

「ゆ…」

ゆき、と声をかけようとした瞬間
ゆきが腕にキスをした…

「え…ちょ…っ」

何度かキスをしたあと、ゆきが顔を上げ言った。

「ほのか、俺と付き合って。」

突然すぎて、ぽかーんときてしまう。

「へ…? じょ、冗談?」

「なわけない。 真剣。」

「じゃぁ、同情? 」

「違う。ほのかが好きなんだ。
同情なんかじゃない。
昔から、ほのかが好きなの。」