嫌いな君のことが好き

起きたら病室で、知らない男の人が私の顔をのぞきこんでいた。

「やぁ、起きたね。」

「え、あの……。」

「あ、俺はね、駿也の親。駿也がお世話になったみたいで…。」

石松のお父さん!?

そういや天然パーマと目元が同じだ。

ふと横を見ると、石松が熟睡していた。

「俺、ホントに情けないね。親なのに。金稼いで生活費作るので手一杯でさ。」

そっか。

だから海外出張に行ったりして頑張ってるんだ。

「でも…、悪くないと思います。」

私は起き上がって言った。

「マジ?そう言ってもらったのはじめてかも。…佐伯若葉さん?駿也のことよろしくね!」

そう言って石松のお父さんはにーっと笑った。


あ、

石松と同じ笑いかた。