「もしかして…っつーか多分そうなんだろうけど、お前そんなに駿也のこと好きだったの?」
岸本くん知ってるんだ。
権力者の仲間だから知っててもおかしくないか…。
「俺たち6人は約束してるから詳しいことは教えられないんだけど…。」
そのまま話は昼休みに持ち越された。
岸本くんと二人で屋上に行く。
屋上は普段から権力者が優先的に使っている所だ。
他の人も屋上には出るけれどそんなに使わないし、もう夏だから暑くて誰も外に出ない。
「石松が父子家庭なのは知ってる?」
「す、少しは…。」
岸本くんの横顔を見ながら答えた。
凛々しい顔が暖かい風に当たっている。
「あいつさ、母親が死んでるんだ。」
死んでる…?
「そうなんだ…。」
「まだ小学3年とかの話らしいけどっ。だから父親が仕事から帰ってくるまでに本来母親がやるべき家事を全部やっててさ。」
