嫌いな君のことが好き

私たちの班は4番目のスタート。

時計は全員回収されたから時間がわからない。

2時間で山頂に着かなければいけない。

ウォークラリーだからと思って油断していたら、結構急な坂道。

岩がごろごろしてるのと、昨日の雨で足場が悪い。

「きゃっ!」

理穂が序盤で足を滑らせた。

それを石松が無言で支えた。

理穂は石松のお蔭で転ばないですんだけど、近くの石に足をぶつけて出血だ。

「理穂、大丈夫!?」

石松はパッと理穂から手を離した。

あー。気まずいよ…。


すぐに手当てをしてまた出発。

「今日は風が強い。」

西原くんの暗い発言で一瞬班が静かになる。

「大丈夫大丈夫!地図もあるし。」

石松は地図係でリュックから地図をとりだして片手で持った。