嫌いな君のことが好き

「お、やっと来たな。」

そこにはピーラーを持った石松がいた。

「え!?石松が持ってたの?みんなに知らせなきゃ!」

「今出たら風邪ひくぞ。」

なんか優しい。

「何してたの?」

「お前のこと待ってた。」

「はい?」

なんで?

「ねぇ、もう一回あの顔してよ。」

保健室のときの顔か。

「わかんないもん。待ってた理由ってそれなの?」

石松はニーッと笑った。

「俺、さっき山口にコクられた。」

えっ?

「そ、そっか!良かったじゃん。」

「俺がなんて返したと思う?」

「そんなの知らないよ。オッケーしたとか?そんなこと?」

「違うね。教えてやろうか。」

この人なにがしたいの?

「じゃあ教えて?」

石松は低い声で言った。

「俺は佐伯のことが好きだから山口とは付き合えないって。」



そこからコテージで目覚めるまで私の記憶はなかった。