嫌いな君のことが好き


「いやー、日本は暑いねー。蒸されるよー。」

空港の近くで待ち合わせた私似の女の子。

日本人で、原田百合ちゃん。

ずっとドイツ暮らしで日本には慣れてないらしい。

「ほんと私にそっくりこだねー。石松でもいい子見つけられるんだねー。」

「原田より何倍も可愛いわ。」

「うっせ。初めは私に抱きつきそうだったくせに。」

「え?駿也?」

「いや、だってそれは…。」

こんなことでもこんなに笑えるなんて。

百合ちゃんと友達になってから私と駿也はデート。

ショッピングセンターとかを歩いて回るだけだけど、私にとっては記念日になるのだ。