嫌いな君のことが好き

「はい。転校生。ドイツから来たんだけど純粋な日本人だからな。」

担任が言うと石松が入ってくる。

思わずドキッとしてしまった。

中学の学ランとは違うブレザー。

もうすでにワイシャツはボタンを上までとめないし、ネクタイはゆるんでいる。

チャラい。

気に障ることはそれだけ。

「石松駿也です。よろしく。」

みんなソワソワしてる。

特に女子。

「え……ッこよくない…?」

聞き取れない言葉も多いが『カッコいい』と言う単語はあちこちから聞こえる。

男子は友達になって自分のレベルもあげようとしてる。

石松ってすごいよね。

見た目だけであんなにみんなが動くなんて。


好きだから。

チャラい石松は嫌いだけどやっぱり好きだから。

私の所に帰ってきて。