今年は珍しく、入学式のときに桜がまだたくさん残っていた。
まだ寒さが残るが、私は防寒具はなにも着けなかった。
駅につくと、佐々本くんが待っていた。
「おはよー。もうさぁ、間違えて一時間前から待ってたんだぜ?」
と、いきなりおバカ発言。
すぐに角田くんも来て、3人で電車に乗った。
10分程度でその駅についた。
何人か同じ制服を身にまとう人が見受けられる。
あの名札は2年生。
思わず道の端を歩こうとしてしまったが、角田くんと佐々本くんの堂々とした歩き方を見て安心した。
今日から、ここでの生活が始まる。