嫌いな君のことが好き

カラオケは普通に楽しくて、意外とみんな歌が上手いことがわかった。


「いずれはバンドとかやってみたいよな。」

とか楽しそうに話してるけど、岸本くんはずっと静かにしていた。

まあいっか。

みんな家の方向に帰る。

「じゃあ明日なー。」

私が一人で帰ろうとしたら、岸本くんがついてきた。

そういえば近くの地区に住んでた…。

石松に言われた一言が気になって、自意識過剰になるなと自分に言い聞かせる。

「楽しかったね。」

とか言いながら真顔の岸本くん。

「え、でも岸本くんだけつまらなさそうだったけど…。」

「いや、それは、石松のことで考えてたからさ。」

やだな

この空気。