嫌いな君のことが好き


わけがわからないまま昼休みを迎えて、私は理穂と屋上に上がった。

だれもいない。

9月だから暑いもんね。

「若葉大丈夫?」

「大丈夫じゃない。」

「だよね……。」

理穂が気を使ってくれてることはわかる。

でも今は明るい返事ができそうもない。

沈黙を破ったのは、屋上の扉が開いた音だった。


出てきたのは男子の上層部。

気まずい。

来なきゃ良かった。


「コンセントどこだっけか。」

「お前の足元。」

沢西くんが持っているのは大きい扇風機。

倉庫から盗んできたのかな…?

沢西くんがコンセントをさして、扇風機をまわす。

みんなが顔を近づけて

「アァ~~~」

ってやってる。

それを見て思わず笑ってしまった。


岸本くんがこっちに気づいた。

「おいでよ。」