嫌いな君のことが好き

違う。

石松はそんなことでは悩まないよ。

「別に、一緒に暮らしてもいいじゃん…。」

「えー。そうかなー。」

石松は明るい顔で、暗い目をしてる。

「え、佐伯?」

私は、無意識に石松の手を握っていた。

「石松、一人じゃないんだよ。」

石松はよくわかってないみたいだった。

「石松が、誰から産まれようが石松は石松でしょ?死んじゃったお母さんは、石松のこと他人扱いした?してないよね。ならいいじゃん。石松のお母さんはその人で、新しいお母さんができるだけ。自分を産んだ人が他のお母さんより若くても。世間体なんて気にすんな!」

石松は、泣いていた。