「…ねぇ、二人共じゃれあってないで早くご飯食べに行こうよ?」

気だるげに声をかけてきたのは蘇芳若桜(スオウワカサ)
俺のクラスメート兼親友その②
身長は俺より約3㎝ほど高く、ちょっと色の抜けたさらさら茶髪に憂いを帯びた茶色の目
病弱らしく全く日に焼けていない白い肌にとても整った顔立ち
のんびりとした喋り方に気怠げな態度、飄々と何事にものらりくらりと自由気ままな様は猫のようだとも言われている
頭は上の中位で運動は…正直わからん
体育の授業はいつも見学してるし…
クラスメート曰く『硝子細工のように繊細で触れれば壊れてしまいそうな儚い雰囲気を持ったやつ』
長い上に物凄く脆そうだな

「悪い、ちょっと待って…」

「うん、わかった……………ねーぇ?まぁーだぁ?」

首をコテンと横に傾けて困り顔

全然待ってねぇよ
…確かにこういう気まぐれさとか猫っちゃあ猫だけど…
はぁ………