地獄の時間がやってきた。
今私は、香山君を
美優と一緒に待っている。
もう放心状態。
どうにでもなれという感じだ。
なんとか美優に相槌を打ちながら、
待っていると、
私の好きな声…
ううん。
美優の、
香山君の声がした。
好きになっちゃいけないのに、
どうして、こんなにも
好きなのだろう。
きちんと来る前に、
気合入れておいたのに…
もう香山君の事、好きじゃないのに…
もう美優の彼氏なのに……
だけど、どうしようもない安心と、
心地良さを感じてしまう……
もちろん、
愛しさも………
切なさも…………

