数分後、彼が戻ってきた 「おまたせ。はい、これ」 と、彼が保冷剤を丁寧にハンカチで包んでくれた 私はお礼を言い、保冷剤を頭にあてた ……………。 無言が続く 聞こえるのは、時計の針が進む音だけ (な、なにか話さないと…) 『えっと…じ、自己紹介とかしてなかった…ですよね』 『私は、狭間莉乃。中学2年生の14歳。』 「俺は雅樹。藤堂雅樹。俺も中2で14歳。よ、よろしく」 『よろしくね』 ----2人の出会いはここからはじまった----