「宮本大将くん。ヒロも吹奏楽だから一緒に行くの♪」


ひ…ヒロ!?


なんか仲よくなってる…。


「はじめまして!モテモテの井川くん♪」


も…モテモテ!?


嫌みを言われている気がした。


「モテモテじゃねぇ!瑞葉、見学終わったら体育館来て?わかった?」


宮本のことは放っておき、瑞葉に言った。


「なんであたしが蓮と帰らなくちゃならないわけ?」


瑞葉はかなり不機嫌そう。


やっぱり嫌か…。


「来週父さん達の結婚記念日だろ?今年のプレゼント決めてないじゃん。」


「わかった。」


あっ、折れた。


「体育館行くから!じゃ、またあとでね!」


「おう!」


瑞葉たちは出ていった。


よし!


俺も体育館に行くかな。


俺は体育館に向かった。


ガチャ━


扉を開けるとバレー部の先輩たちが準備体操をしていた。


「こんにちは!入部希望です!」


「こんにちは♪あたし、天野陽花[あまのひか]。名前は?」


マネージャーらしき人から声をかけられた。


「井川蓮です!小学生の時からバレーやってます。」


父さんと七海くんの影響を受けて小学生の時から俺はバレーをしてる。