楽しかった休み時間も(また告白できなかった)終わり、2時間目に突入している。


しかも数学という最悪な時間。


あかりとは対照的に勉強が得意な一夏は遠い存在に思える。



恋♡も計算式があればいいのに...そうしたら簡単に解けるのに、複雑だ、と思ってしまう自分がいた。

 
数学の時間はやはり地獄だった。居眠りさえしてしまい、なんども隣の席の雄飛が起こしてくれた。
 

そのたびに雄飛が明るく笑い飛ばしてくれた。なぜかいつもの雄飛とは違うような楽しそうな見たこと


のない輝く表情だった。


雄飛に思い切って恋バナをもちかけてみると、好きな人はいるが言えない、ということ


だった。


雄飛の照れくさそうな顔が可愛らしかった。


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