君と描いた日常-負け組女子高生

恐らく母が学校に連絡をして、担任があかりに話したのだろう。


最後は悠紀の気持ちをわかってくれると思った母親にまでひどく裏切られた気分だった。


−じゃあ、私は誰に頼ればいいの?


悠紀は、机にしまっていた家庭科用の裁縫箱から布切りバサミを取り出した。


ハサミの刃をゆっくり広げると、冷たい刃を手首に押し当てた。