君と描いた日常-負け組女子高生

悠紀は震える声で恐る恐る聞いた。


「先生になんて言われたの…?」


「悠紀が学校来るのしんどいとか!あたしにひどい事言われてるとか!」


あかりは口元を震わせて怒鳴った。


「それは…」


何も言い返せない。


母親に相談したのは事実だ。


「あたしが嫌ならさっさとそう言えばいいじゃん!むかつく!」


あかりは教室から走り去った。


悠紀はその場に硬直した。


彼女の事を追い掛ける事もできず、ただ呆然と一日を過ごした。