君と描いた日常-負け組女子高生

お昼に食べられなかったお弁当は、家に帰り母親が仕事から帰ってくるまでの間に食べる。


毎朝嬉しそうに作っている母親の顔を見れば、食べずに返す事なんてできない。


本当は食欲なんかなかったけど、悠紀は無理に口に押し込んだ。


本来お昼を食べるはずの昼休みは、トイレにこもり天井を見つめながら過す。


これで少しは心への打撃を受けずに済む。


しかし、何もする事がないこの時間は、どうしても嫌な事を思い出してまた、胸が痛くなってくる。