君と描いた日常-負け組女子高生

次の日から、明らかに教室の雰囲気は変わった。


今まで彼女に興味を抱かなかった教室が、遠足の一件で、悪い意味で彼女に興味を持ったようだ。


暗い。愛想が悪い。ストーカー。


クラスの女子達は彼女の陰口を言い始めた。


1人でトイレに行ったりすると、彼女の通る道を女子はスッと避ける様になった。


お弁当の時間はとくに、最悪な気分だった。


1人でお弁当を広げると、それぞれのグループは悠紀を見てクスクス笑う。床に転がった空のペットボトルを彼女の席に向かって蹴り飛ばす。


悠紀が驚き足元に転がったペットボトルを見つめると、教室の生徒達はそれぞれのグループで笑い出す。


その様子を見て怪訝そうな表情を見せるクラスメイトの姿もあった。

しかし、そんな彼女を助けようとする人は一人もいなかった。


そんな毎日が続き、耐え切れなくなった彼女はとうとう、お昼休みをトイレで過すようになった。